AVPN Global Conference 2023 | 20 - 22 June 2023

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SINGLE PARENT EMPOWERMENT PROGRAM

シングルペアレンツ・
エンパワメント・プログラム 
by American Express

プログラムの概要

シングルペアレンツ・エンパワメント・プログラム by American Express (SEP by Amex) では、生まれつきの身体的性別や性自認が女性でひとり親として子供を育てる方(以下シングルマザー)と予期せぬ妊娠をした方を対象に「住まいの支援」と「メンタルヘルスケア」を提供します。

このプログラムはアメリカン・エキスプレスの支援により2023年4月から2024年3月までAVPNが運営します。複数の企業と非営利組織の連携により、対象者が必要とする住まいとメンタルヘルスケアのサービスを提供していきます。

シングルマザーや予期せぬ妊娠をした方々は社会的・経済的に弱い立場にある場合が多く、取り巻く問題は多岐にわたるうえ、その因果関係は複雑に絡み合っています。本プログラムでは、複数のサービスやプログラムの連携をはかることで支援現場における構造的な問題に対処し、システミックチェンジに取り組みます。

サポーター

 

このプログラムはアメリカン・エキスプレスの支援により2023年4月から2024年3月までAVPNが運営します。

シングルマザー・予期せぬ妊娠をした方達を取り巻く課題

住まいの課題

  • 初期費用(敷金礼金・引っ越し費用)、 家賃などの経済的な負担
  • 入居審査 (安定収入・連帯保証人)が通らず家探しに時間がかかる
  • 利用できる行政サービスを自分一人で探し、実際に問い合わせ・申し込みを行う知識や心の余裕がない

メンタルヘルスの課題

  • 長時間労働、経済的プレッシャー、社会的孤立、トラウマとなるイベント(DVや離婚など)などが原因で精神的に不調になりやすい

一般的にシングルマザーは、長時間労働、経済的プレッシャー、社会的孤立などにより、精神的・身体的な不調に陥りやすいと指摘されています*1。また、既婚の母親と比較してシングルマザーの幸福度は相対的に低く、その要因として、①不利な属性(学歴制限など)、➁経済的苦境、➂厳しい労働条件によるストレス、④トラウマとなるライフイベントがあるといわれています*2。

*1 阿部敦(2008).子どもの貧困。日本における不平等に関する研究.東京:岩波書店
*2 労働政策研究・研修機構の比較研究(労働政策研究・研修機構.(2015).子育て世帯のウェルビーイング)

プログラム対象者のイメージ

本プログラムが対象とするのは、 「シングルマザー」「予期せぬ妊娠をした方」です。対象となる方のうち、社会的、経済的、精神的に疎外されている方の想定プロフィールを2つをご紹介します。

<事例1>
妊娠をし孤立している若者

  • 10代、妊娠6ヶ月(相手とは連絡が 取れなくなった)

  • 親や兄弟姉妹を頼れない

  • 住まいがなく知人宅を転々としている

  • 高校中退、対人スキルが未熟で安定 した仕事につけない

  • 精神的に不安定だが、必要なメンタ ルヘルスケアを受けれていない

  • メンタルサポートが必要だが、公的 な支援の中に利用可能なものがない

<事例2>
シングルマザーと子供1人

  • 20代、未就学の娘あり、未婚

  • 東京の民間アパートを借りて生活している。

  • 娘の父親からのDVで逃げた経験があ り、トラウマになっている。

  • 親との関係が悪く、親に頼ることが できない。

  • アルバイトを2つ掛け持ちしている が年収が200万円以下、長時間労働 で体力が消耗している。

  • 経済的に苦しく、常にストレスと孤 立感を感じている。

既存サービスの問題

利用できるサービスは多数ありますが、行政・非営利組織・企業間の連携が限られ、サービスが分断されています。

解決策:統合的サービスモデル

本プログラムでは、「住まいの支援」と「メンタルヘルスケア」の両面において対象となる「シングルマザー」や「予期せぬ妊娠をした方」に統合的なサービスを提供します。

 

パートナー組織

本プログラムでは、4つの非営利組織が連携し、AVPNがプログラムを運営します。

代表理事:秋山 怜史

全国で母子家庭向けのハウスを運営している事業者22団体(2023年3月時点)が加盟する、母子家庭居住支援の中間支援組織。母子家庭のための居住支援を「増やす」こと「支える」こと「広める」ことを活動の軸としている。母子家庭向け不動産ポータルサイト「マザーポート」の運営をはじめ、母子ハウス立ち上げのための伴走支援のほか、行政や支援団体との協業を通じて、母子家庭の住まいの選択肢を増やしている。

代表理事:中島 かおり

児童虐待死事例で最も多いのは、生まれたその日に亡くなってしまう赤ちゃん。そのほとんどが、母子手帳未交付、妊婦健診未受診という報告がある。ピッコラーレは、孤立する妊婦の相談だけでなく、行政の窓口や病院への同行、また孤立した若年妊婦のための居場所「ぴさら」での妊娠ソーシャルワークにより彼らを社会に繋げる「にんしん」をきっかけに、誰もが孤立することなく、自由に幸せに生きることができる社会の実現をめざす。

代表理事:毎原敏郎

周囲にトラウマの理解がないために、誤解されてしまい、更なるトラウマを負ってしまうことがある。そのような再トラウマ化を軽減・回避するため、当団体ではトラウマの理解が周囲に広がることを目指している。

トラウマを負った人々に対する支援と、支援者養成、および、被害者等が直面する課題について調査・研究・広報・啓発・社会提言などを行い、被害からの回復へのサポートを行う。

代表理事:吉岡マコ

子育ての責任を一手に担うシングルマザーが体や心をケアする時間を持てるよう、オンラインのセルフケア講座を提供している。

ストレッチや瞑想といった心身へのアプローチによってシングルマザーのメンタルヘルスの向上を支援。また、講座を通してシングルマザーが地域を超えて交流するきっかけを作り、社会的孤立の予防も目指す。

パートナーとの連携例

GET IN TOUCH

本プログラムについての連絡先

各団体の連絡先

本プログラムは、社会課題に取り組む非営利組織を支援するものです。記載された対象条件に合致し、支援を受けることにご関心のある方は、下記の連絡先にある支援先にご連絡をお願いいたします。

シングルマザー・住まいの支援に関して

予期せぬ妊娠をした方に関して